この間豆をまいたかと思ったら、もう2月最後の日です。
2月は逃げる、3月は去る、と前に前職の先輩に教えてもらいましたが
本当に逃げるように2月が終わってしまいそうです。
毎日だいたい同じ時間に子どもたちをお迎えに行くのですが
日が長くなったなぁと日に日に感じます。
春が近づいているのが嬉しい冬の終盤です。
先日、岩手県立美術館で開催されていた
写真家の平間至さんの展示会に足を運びました。
絵本とも紙ものとも全く関係のない話ですが
15歳の時に深夜番組で特集されていたHIROMIXと平間さんに影響されて
高校で写真部に入って、ビッグミニという
当時HIROMIXやアラーキーが使っていた
コンパクトカメラを買って、写真を撮るのが楽しくて楽しくて
それが私の青春でした。
なので、私の中で青春のルーツと言うような
ギャルの安室ちゃん、みたいな存在の平間さん。
写真をやっていなかったら、出会わなかった友達もたくさんいるし
もしかしたら主人とも結婚してなかったかもしれない、っていうくらい
私の世界を広げてくれたし、深くしてくれた。
そのきっかけの平間さんには、何と言うか恩義があるのです。
今は子どもの写真を携帯で撮るくらいだけれども
カメラを持って、きらきらしたものを探していた時間というのは
豊かだったなぁと思います。
そして巡り巡って、前職で平間さんの企画をやらせてもらう
機会に恵まれて、それは一生の宝物として胸にあって
今でも写真の神様に感謝しています。
展示会はもう胸がいっぱいになってしまって
タワーレコードのポスターを始め、いろんなアーティストの写真は
時代がドンピシャすぎて、当時のあれこれを思い出しては
胸が苦しくなって、はるか昔のことがついこの間みたいな気がしました。
遠くまできたのかな、と思っていたのですが
きっとそうでもないんでしょうね。
写真はもちろんですが、展示の中にあった
平間さんがずっと言葉を書き留めていた
ノートがたくさん展示されていて
それがとても印象的でした。
作風からか、瞬発力のある方ってイメージだったのですが
どんな世界でも、言葉というのは土台で
その土台がしっかりしているからこそ
動けたり、表現できたりするんだな、と感じました。
やっぱり言葉って大事だな、と
私も言葉を綴らなきゃな、と思っています。
世の中は素晴らしいもので溢れているのに
この5年くらい、私にはその受け皿がなくて
今年は自分を大事にするぞ!と思っていた矢先に
素晴らしく心揺さぶられるものに出会いました。
やっぱり平間さんは、私のスターです。
今月号で終刊になってしまった
母の友の言葉が今年の私のテーマです
「子どもは大事、わたしも大事」
