4月のおたより

4月も終わりになり

1年のもう三分の一が過ぎてしまいます。

新年度になって、子どもたちも一つずつ

大きい組に進級して、春のスタートを切りました。

すずらん舎も2025年度が新しくスタートし

4月の半ばに秋田市で開催された

お堀端の古本市に参加したり

読み聞かせグループの研修会の講師にお呼ばれしたりと

(いつもに比べると)少し慌ただしく過ごしておりました。

 

研修会の資料をまとめているときに

改めて出会った言葉がありました。

東京子ども図書館で刊行されている

「おはなしのろうそく」の前書きの中の

児童文学界や児童図書館界のパイオニア

東京子ども図書館の創設者の一人でもある

松岡享子さんの言葉です。

 

『どうぞ、子どもたちにお話をしてあげてください。

本を読んであげてください。

幼い日に、耳からはいったお話は、

それを語ってくれた人の声とぬくもり、

子どもたち自身がそれを聞きながら

思い浮かべたイメージと共に、

一生その子の中にとどまります。

お話は、おとなが子どもにおくることのできる

いちばんいのちの長い贈りものだと思います。』

 

お話の贈り物を幼い日に親から与えてもらい

本と友達になって、救われて、導かれて

今の自分になったんだろうな、と思います。

そして、この贈りものが

子どもたちや、その先の小さい人たちへと

続いていってくれることを願い

子どもたちに絵本を届けていきたいなと

改めて思っています。

 

ふんどしの紐を締めなおした気持ちで

2025年度、すずらん舎は

新しくスタートしています。