私の住むところは、田んぼに囲まれた平野で
この季節は田んぼに水が張られ、そこに景色が映り込み
湖の中にいるような景色が広がります。
晴れた日には真っ青になったり
新緑で世界が緑色になったり
夕方にはオレンジ色になったり。
苗が植えられるほんの一瞬なのだけれど
その景色が見られる
自分が産まれた5月が一番大好きです。
私の誕生日には毎年庭のすずらんが満開になり
それが小さい頃から嬉しくて
秋田の雪にも負けず、毎年花を咲かせてくれて
知らないうちに根を張っているすずらんにあやかって
すずらん舎の名前を付けました。
秋田に戻るまでは
多年草と一年草の違いもわからずにいたのですが
水仙とか、すずらんとか、毎年同じ場所で咲いてくれる花が
年々大好きになっています。
花だけじゃなくて、雪が溶けてふきのとうが出てくると
春がくるなって、毎年わくわくするし
下の子には、雪に負けずに根を張り、たくましく育つよう
時には誰かの傘になれるような人になりますようにと
「蕗」と名前を付けました。
「絵本の読み聞かせは、子どもの心に種を蒔くようなもの」
という言葉が好きで、大事にしているのですが
「根っこ」というのも今大事なキーワードです。
誕生日前日に上の子が熱を出して
当日はその子とべったり過ごしました。
下の子がいるとどうしても何かと後回しにしてしまっていたので
これはこれで良い、思い出のバースディとなりました。
そして、今年は誕生日プレゼントとして
願い出て一人旅をしてきました。
子どもたちと夜離れるのは、下の子を産んで初めてのこと。
どうなることやら、と思っていましたが
とてもお利口に過ごしてくれたようです。
私は私で荷物の軽さや身軽さに落ち着かなかったのですが
とうとうここまで来たよ!と昔の私を労って
自由な時間を十分に満喫させてもらいました。
また1年頑張れそうです。
自分を大事にする。自分も楽しむ
そんな当たり前のことが、難しかったのだけれど
意識するようになると
軽やかに、健やかに過ごせている気がします。
光かがやく5月。
今年もありがとう。
