11ぴきのねことあほうどり
| ユーモア
馬場のぼる 作 | こぐま社
とらねこ大将ひきいる11ぴきのねこたちの楽しいシリーズからはこの1冊を。11ぴきのねこたちがコロッケ屋さんを始めます。ところが毎日売れ残りのコロッケを食べ過ぎたねこたちは「鳥の丸焼きがたべたいねぇ」と。そこに一羽のあほうどりがやってきて…
とにかくコロッケが美味しそうで、この絵本を読む度にコロッケ、コロッケ、手作りの揚げたてコロッケ…とコロッケで頭がいっぱいに。食べものが美味しそうに描かれている絵本はそれだけでお気に入りになってしまいます。
そして、このシリーズにあふれるユーモアはどんな子どもたちをも魅了します。あほうどりが「1わ、2わ」とやってくるシーンは、何度読んでも笑ってしまうはず。
主役なのに、ずるがしこくて、欲深くて、ちょっとマヌケなねこたちがにくめなく、いろんなピンチを切り抜けてはたくましく生きていきます。そんなねこたちはとても「人間味」があり、身近に感じることができます。
ちょっとずるくても、わがままでも、何事にもくじけず、たくましく日々みんなで仲良く楽しく生きている。自由で愛すべき11ぴきのねこたちは人生のお手本です。